今年も暑い暑い夏がやってきましたね!
最近は老若男女、紫外線対策に日傘を使っていますね!日傘を使うことで、汗の量を17〜20%減らすことができるそうです。
汗の量が減るということは、ベタベタする不快さだけでなく、熱中症のリスクも軽減されるということ。晴雨兼用の傘などもたくさんあるので、お気に入りの1本を見つけて使いたいですね。

さて、暑くなってくると辛い料理が食べたくなりませんか?さっぱりしたものを多く食べる機会が多いと、時にピリ辛な料理も欲しくなってきますね!


東南アジア諸国など、辛い料理が根付いている理由の一つに「辛い料理を食べて発汗を促す」ということがあるそうです。
汗をかくと体温を下げ、体を冷やす働きがあります。汗をかいてベタベタするのはちょっと嫌だけど、辛いものが苦手でない方は、汗をかいて涼しくなりましょう!

ということで、今回は日本でも人気のタイ料理から、私の大好きなガパオライスについて調べてみました!ピリッと辛く、バジルの香りが食欲をそそり、しっかり栄養が取れるガパオライス。
簡単レシピもありますので、ぜひ最後までお付き合いください。

Contents

ガパオライスってどんな料理?

ガパオライスという呼び名、これは日本にあるタイ料理の店が発祥なんだそう。
タイでは「パッガパオ」と言われる料理で、日本語では「バジル炒め」という意味。

バジルと肉などを炒めてご飯と一緒に盛り付け、お好みで目玉焼きを添えていただく料理。
タイ語で炒めることを「パッ」バジルのことを「ガパオ」と言うそうです。

メインの具材は、基本肉とバジルだけ。一緒に炒めるお肉には、鶏肉や豚肉が使われることが多いですが、魚で作るものもあります。
本場では、日本ではあまり馴染みがない「ホーリーバジル」をたっぷり使いますが、日本では手に入りにくいこともあって、スウィートバジルで代用することが多いです。

バジルについて

ホーリーバジルの原産は、東南アジアの国々やオーストラリアなど熱帯気候の地域。スパイシーで香り高く、ハーブティーとしてもよく飲まれているそう。特にインドではアーユルヴェーダにも使用されています。


バジルはシソ科の植物。βカロテンが多く含まれています。
βカロテンは抗酸化作用があり、老化防止に効果があると言われています。また鼻や喉の粘膜を丈夫にするので、ウイルスなどの侵入を防いでくれる効果も期待できます。

βカロテンは油に溶けやすいので、炒め物にしたりサラダにしてオイルをかけて食べると、吸収率が上がります。
そのほか、ビタミンEやカリウム、カルシウムなども含まれています。

一方スウィートバジルは、スッキリしたミントのような味で、その名の通り甘みも感じることができます。
ピザやパスタ、カプレーゼなどイタリアン料理にもよく使われていて、私たちにも馴染みがあるバジルです。比較的手に入れやすいバジルで、スーパでも見かけることがあります。

スウィートバジルに比べると、ホーリーバジルの方が味も風味も強く、アジア料理にはぴったりです。

園芸店にはバジルの苗も売っていて、家庭で手軽に育てることができます。バジルはハーブティーとしても楽しめるので、お庭やベランダで育ててみるのも良いですね。

バジル炒めの辛味

バジル炒めには唐辛子が使われています。本場タイでは生の赤唐辛子・青唐辛子どちらも使ったりして、かなり辛口。日本のタイ料理屋さんでは、辛さ控えめも選べたりしますね。

唐辛子の辛さの成分カプサイシンは、コレステロール値を下げたり、体温を上げることで発汗作用などの効果もあります。
ただし摂りすぎには注意が必要です。胃や食道の粘膜を傷め、胃炎などを起こすことがあります。食べ過ぎないよう気をつけましょう。

バジル炒めに使われる調味料やスパイス

バジル炒めに使われる基本的な調味料は、ナンプラーとオイスターソース。

ナンプラーはタイの「魚醤」です。ナンプラーは、カタクチイワシなどを塩に漬けて発酵させたもので、独特な香りがあります。
魚醤は日本にもあります。特に秋田県の「しょっつる」、石川県の「いしる」、香川県の「いかなご醤油」は日本の三代魚醤と言われています。それぞれ異なる魚介類を発酵させて作っている伝統的なものです。またベトナムには「ニョクマム」、イタリアには「コラトゥーラ」という魚醤もあります。


オイスターソースは、広東料理でよく使われる調味料。牡蠣を塩漬けにして発酵熟成させるオイスターソースは、海の香りと旨みがたっぷりです。中国、香港、タイやベトナムなどへと広がり、日本でも各地でご当地オイスターソースが作られています。

私のオススメはこれ!↓


そのほか、レストランによってはクミンやコリアンダー、バイマックルーというコブミカンの葉を粉状にしたものなどを加えたりもします。

タイではどんな風に食べられてるの?

タイでは、屋台やレストランなどいたるところでバジル炒めを食べることができます。テイクアウトできるお店もたくさんあり、まさにタイの国民食。日本のカレーライスや牛丼といった位置付けでしょうか。

屋台などでは50バーツ(日本円で200円くらい)で食べることができます。
具材には鶏肉や豚肉、牛肉のほかにも、エビやイカなどシーフード、ベーコンやソーセージなども使われます。お肉も挽肉だけでなく、一口大のお肉やフライドチキンを使ったものまで色々!

前述したように「パッガパオ」とは「バジル炒め」という意味。タイ旅行に行き、レストランで「ガパオライス」と注文しても伝わりません。
鶏ひき肉のガパオライスを注文するなら「パッガパオ+ガイサップ(鶏ひき肉)」というように、後ろに一緒に炒める材料を付けて注文するとスマートです!

  • 鶏肉 → ガイ
  • 鶏ひき肉 → ガイサップ
  • 豚 → ムー
  • 豚ひき肉 → ムーサップ

ジャスミンライスで本格的に!

お家でバジル炒めを作るなら、ジャスミンライスも用意してみませんか?

ジャスミンライスはタイ米のひとつで、ほんのり甘い香りがする細長いお米。タイ米の中でも最高級のお米です。パラパラして粘りが少なく、バジル炒めなどの味が濃い目で辛いタイ料理にピッタリ。スーパーや輸入食品のお店などで売っています。

日本の炊飯器は、日本米を美味しく炊くために作られているので、海外米の美味しさを100%引き出せないそう。
そこでご紹介したいのが「湯取り法」。これはパスタのように茹でて炊き上げる方法です。この方法で炊くと、より香り豊かになり、ジャスミンライスが一層美味しくなります。

  1. 鍋で湯をたっぷり沸かし、その中にタイ米を入れ、ヘラなどでかき回しながら中火で8〜10分火を通します。

  2. 少し芯が残るくらいのところでザルに上げ、お湯を捨てた鍋に戻し、軽くヘラで米を切るように混ぜながら水分を飛ばします。

  3. 水分が飛んでくるとパチパチ音がしてきます。音がしてきたら火を止め、蓋をして10分ほど蒸らして出来上がりです。

ジャスミンライスは、カオマンガイやタイカレーなど他のタイ料理・アジア料理にもぴったりです。ぜひお試しください。


ガパオライスの素など即席商品がたくさんありますが、簡単なので自分好みの味で作ってみるのもおすすめです。今日はシンプルなバジル炒めのレシピをご紹介します。

ジャパンエックスで作るパッガパオ ムーサップ(豚ひき肉のバジル炒め)

※画像はイメージです。


豚肉を使ったバジル炒めの材料です。お好みで、玉ねぎのみじん切り、パプリカなどを入れるとボリュームと彩りがプラスされます。また、ナンプラーがない場合や苦手な場合は、醤油でもOK。約2人分です。

  • 豚ひき肉 300g
  • スウィートバジル 7-8枚 お好みで増やしてもOK
  • ニンニクみじん切り 大さじ2杯分
  • 赤唐辛子 乾燥のもの小口切り2本分
    ※辛いのが苦手な方は、入れなくてもOK!または豆板醤(量はお好みで)などで代用を。
  • ナンプラー 大さじ2
  • オイスターソース 大さじ2
  • 砂糖 小さじ1
  • 水 大さじ4
  • 油 適量
  • 卵  2個
  1. 予め目玉焼きを作っておきます。半熟に仕上げるとガパオライスにピッタリです。

  2. フライパンで油を熱し、ニンニクみじん切りと赤唐辛子を入れて火にかけ、香りが出てきたら豚ひき肉を入れ炒めます。

  3. ひき肉に火が通ったら、それ以外の調味料と水を加え炒めます。

  4. 炒めながら水分を飛ばし、少なくなってきたらバジルの葉を加えます。

  5. さっと炒めたら出来上がり。皿にごはんをよそい、バジル炒めと目玉焼きを乗せて召し上がれ。

ひき肉を、小間肉や豚バラスライスなどに変えて作っても美味しく作れます。また、バジルが手に入らない時は、大葉(しそ)を使っても美味しいですよ。ぜひお試しください。



いかがでしたか?簡単で美味しく、暑い夏でもご飯をしっかり食べられるガパオライスをご紹介しました。ご飯にたっぷり乗せてお召し上がりください!