物価の高騰につき大変な毎日ですが、食卓の強い味方のひとつ と言えばもやしが思い浮かびます!
炒め物や和え物など使い勝手も良く、安い上に栄養価も高い野菜です。

今日はそんなもやしについていろいろ調べてみました!もやし+豚肉レシピ付きです。

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『もやし』の名前の意味は?

もやしの語源は「萌し(きざし)」。何かが成長する気配、物事の始まりの気配や兆候を意味します。

芽吹かせる、芽を出させるようにすることを「萌える・萌やす」と言います。これが「もやし」という名前の由来です。もやしが豆から発芽する様を表しているんですね。

かいわれ、豆苗なども「新芽野菜(スプラウト)」と言われる「もやし」の仲間。もやしは光に一切当てずに育てますが、かいわれや豆苗は途中から光に当て育てます。


もやしは大豆、黒豆、緑豆などから発芽します。スーパーマーケットで販売されているもやしのほとんどは、緑豆から発芽した「緑豆もやし」。

緑豆は小豆の仲間で、粒が小さく緑色。ムング豆とも呼ばれます。クセがなく食べやすいので様々な料理やスイーツなどに使いやすいのですが日本ではほとんど栽培されておらず、タイ、ミャンマー、中国産などが多い様です。

インドのダルカレー(豆のカレー)や、香港の緑豆沙(緑豆を使った冷たいおしるこ)など、食べたことがある方も多いのでは?

緑豆は、血中脂肪やコレステロール値を下げる、癌予防などの効能のほか、解熱効果があり夏バテなどの防止にもピッタリ。体の熱を冷まし、不要な水分を尿として体外に出す作用もあります。

解毒の作用もあり薬膳料理として使われたりしていて、あずきと同じような使い方ができますが前述したように体を冷やす作用があるため、冬場はたくさん食べないようにしたい食材でもあります。

緑豆は、タンパク質のほかミネラルやビタミンを多く含んでいます。

「もやし」と「豆もやし」の違い

「豆もやし」は、黄色い豆の部分がもやしの先についていて、ナムルなど韓国料理で見かけることが多いですね。日本でも、江戸時代にはすでに食べられていたそうで、文献が残っています。

私もおひたしや味噌汁、炒め物の具などとして小さい頃から食べていましたが普通のもやしより、豆もやしの方が好きでした!豆の食感も好きですが、普通のもやしより味も強く感じられます。
「もやし」と豆がついた「豆もやし」、どんな違いがあるのでしょうか。

1.豆の違い

「もやし」と「豆もやし」の大きな違いは、発芽する豆にあります。
一般的にスーパーで見かける「もやし」は「緑豆」から発芽しますが、「豆もやし」の多くは「大豆」から発芽しています。(以下、通常のもやしを「緑豆もやし」、豆がついたもやしを「大豆もやし」と呼びます。)

2.栄養価の違い

大豆もやしは、茎だけのもやしよりも栄養価が高くなります。緑豆もやしに比べて、各栄養素が約2倍の数値になるそう。特に葉酸や食物繊維など女性に嬉しい栄養が増えます
緑豆もやしにはない、大豆イソフラボンなども多く含まれています。

3.価格の違い

栄養価は大豆もやしの方が高くなりますが、価格なら緑豆もやしの勝ち!
そもそも、もやしは季節も天気の影響も受けず、太陽光がなくても水だけで育てることができます。
また、発芽してたった8日程度で出荷が可能。こう言った好条件でコストを大幅カットできるので、もやしはいつでもお手頃価格で買うことができます。
大豆もやしの方が栽培の手間や原価などコスト高になるため、緑豆もやしより少し価格が高くなります。

4.味の違い

緑豆もやしはクセがなくサッパリしています。大豆もやしの方が豆本来のクセを感じやすく、また豆に独特の食感があります。

他にもこんなもやしがあります!

黒豆もやし(ブラックマッペ)は、小豆くらいの大きさ。皮が黒いブラックマッペは、緑豆もやしより茎が細く水分が少ないので、火を通してもシャキシャキ感が損なわれにくく、特に関西でよく食べられているそう。

もやしは生では食べないで!

もやしは豆から発芽した新芽を食べます。光に当てずに暖かい場所で育つため、大腸菌など繁殖しやすいのです。サルモネラ菌などが付着している場合があるので、食べるときは水洗いして必ず火を通しましょう。
また、傷みも早く賞味期限は製造日から2〜3日。安いからと買いだめはしないほうが○。その日食べる分を買って使い切った方が良いでしょう。

時短料理に!豚肉と合わせたレシピ

塩麹でお酒のおつまみにも!もやしと豚バラの塩麹炒め

画像はイメージです

・豚バラ200g
・もやし 1袋
彩りにピーマンやにんじんの千切りを加えても◎!

A
・塩麹 大さじ2
・酒 大さじ1
・ニンニク みじん切り 1かけ(チューブでもOK)
・ごま油 大さじ1
・塩コショウ適量

  1. もやしは洗って水気を切り、Aの材料は混ぜておきます。
  2. 豚バラは食べやすい大きさに切り、Aに10分ほど漬けておきます。
  3. 油を熱したフライパンに、もやしを入れ炒めます。軽く火が通ったら、豚肉をタレごと加え炒めます。
  4. 豚肉に火が通ったら、塩コショウで味を整えて出来上がり。

彩りには小口切りの細ネギなどをどうぞ。

どんぶりに盛って!もやしとひき肉のあんかけ丼

画像はイメージです

・豚ひき肉 200g
・もやし 一袋
・にら 1/2袋

・酒 大さじ2
・中華だし 小さじ1
・生姜 みじん切り1かけ(チューブでもOK)
・めんつゆ 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・片栗粉 適量
・塩コショウ 適量

  1. にらは4cmくらいの長さに切っておきます。
  2. フライパンに油をひき、生姜を熱して香りが出たら豚ひき肉を入れ炒めます。肉に火が通ったら、もやしとニラを加え炒めます。
  3. 全体に火が通ったら酒、中華だし、ごま油、めんつゆを入れ炒め、塩コショウで味を整えます。
  4. 一旦火を止め、片栗粉を水で溶いたものを回し入れ、サッと混ぜてから再び火にかけとろみがついたら出来上がり。丼にごはんをよそい、その上にかけて召し上がれ。

焼きそば用の麺を揚げ焼きにし、上にかけても良いですよ。

いかがでしたか。もやしは安くて栄養満点!料理のボリュームも出て、お腹も満足するレシピをお楽しみくださいね。