豚肉には、「ビタミンB1」という栄養素が豊富に含まれています。
このビタミンB1はどんな働きがあるのでしょうか。豚肉を美味しく食べて、栄養もしっかり摂りたいですよね!

今回はこのビタミンB1を、これからやって来る暑い夏に備えて、さまざまな視点から深掘りしていきたいと思います!

Contents

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えます!


ビタミンB1は、糖質の代謝を助けてくれる働きがあります。糖質をエネルギーに変え、体の活動(日常生活や運動など)を支えます。

糖質は炭水化物の食材に多く、お米、パンや麺類、イモ類などに含まれています。ビタミンB1+糖質で、エネルギーを作り出しています。

どちらかだけではエネルギーを作ることはできませんから、お肉とパン、魚とご飯というように、「ビタミンB1と糖質」をバランスよく食べるようにしましょう。特に、ご飯やパンなど炭水化物ばかり過剰に食べている方は、体内のビタミンB1がどんどん減っていきます。お肉や魚などのおかずも食べましょう。

ビタミンB1は疲れにくい体を作ります!

運動後に乳酸が増えることで体は疲れを感じますが、ビタミンB1はその乳酸を排出する作用があります。ビタミンB1を摂取することは疲れにくい体づくり・体を癒すために必要不可欠なのです。

ビタミンB1は、体だけでなく脳の疲れも取り除きます。ストレスを感じると、体内のビタミンB1は大量に消費されていきます。ストレスを感じやすい人ほどビタミンB1が不足しているということでもあるんですね!

激しい運動をした後、強いストレスを感じた後、ビタミンB1を補って体も心も癒してあげましょう!

ビタミンB1不足するとどうなる?

ビタミンB1は過労時など体が弱っている時に多く消費されています。スポーツをした後、ストレスが溜まっている時、風邪をひいて寝込んだ病み上がりの体の時…など、体の疲労回復のため体内のビタミンB1が使われていきます。

また、炭水化物が多い食生活やお酒をたくさん飲む場合も、ビタミンB1を消費しています。偏った食生活でビタミンB1が足りなくなってしまうのです。

不足するとエネルギー自体が足りなくなるので、場合によっては以下のような症状が出てきます。

  • 疲れやすくなる
  • イライラする
  • 食欲不振
  • 肩こり、むくみ
  • 集中力が下がる
  • 記憶障害、感覚障害(手足の痺れ)が出る
  • かっけなど

ビタミンB1不足が続くと、体に感じる疲れだけでなく神経などにも影響してくることがあります。

ビタミンB1は水溶性ビタミンの一つ。文字通り水に溶け出します。たくさん摂取しても摂りすぎた分は尿と一緒に排泄されてしまうので過剰摂取ということにはなりにくいのですが、その分こまめな摂取も必要になってきます。

サプリメントは手軽に摂取できおすすめです。特にお酒をたくさん飲む習慣がある方、タバコを吸う方、ご飯やパンなどをたくさん食べる方などは手軽なサプリを取り入れてみるのも良いですね。

もちろん食べ物からもちゃんとビタミンを取り入れることもしていきたいですね!ビタミンB1を取り入れるなら、なんといっても豚肉がおすすめです!

豚肉に含まれる栄養素について

ビタミンB1は豚肉が一番!

ビタミンB1は豚肉に多く含まれています。その他の肉類、魚介類では鰻や鮭、大豆や豆乳など豆類、とうもろこし、ごまやアーモンドも高い含有量です。

豚肉にはビタミンB1のほか、赤身には筋肉を作るタンパク質、脂にはコレステロールを抑制する不飽和脂肪酸などが含まれています。

動物性のタンパク質は筋肉・血液を作り、ホルモンバランスも整えてくれます。不飽和脂肪酸は適度に摂ることで、血液をサラサラにし動脈硬化を防止するなどの効果が期待できます。


さてビタミンB1ですが、豚肉のどの部位に一番多く含まれているでしょうか。それは「ヒレ」。水分量が多くジューシーでやわらかいのに、脂肪が少なくヘルシーなヒレ肉。ドッと疲れてお腹ぺこぺこの時は、ヒレカツなんて良いかも知れませんね!

2番目は「モモ」、3番目は「肩ロース」と言われています。

豚肉のビタミンB1を無駄なく摂取する方法

ビタミンB1は水溶性。水に溶け出す性質があるため、無駄なくそのビタミンを摂取したいなら、鍋料理がおすすめです!
汁ごといただける鍋料理なら、スープに溶け出したビタミンB1も一緒にいただくことができます。

キムチ鍋、しゃぶしゃぶなど豚肉が合う鍋料理は、季節問わず食べたくなりますね。その他カレーやシチュー、スープなど煮込み料理も良いですよ。夏は冷房や冷たい食べ物・飲み物で体を冷やしがち。夏でも暖かい汁物などで体を温めましょう。

一緒に食べると夏バテ防止に!豚肉にピッタリの食材

アリシンを含む香味野菜

ビタミンB1を摂取する手助けをし、さらに効果を高めたり持続させてくれる食材があります。それは「ニンニク、玉ねぎ、ニラ」といったユリ科の野菜。豚肉との相性もバッチリですよね!

香りの強いこれらの野菜は、「アリシン」という栄養素が含まれています。このアリシンは匂いの成分でもありますが、抗菌・殺菌作用もあります。胃腸の中にいる細菌にも効果があるため、カツオのたたきとニンニク!なんていうレシピも理にかなっています。

アリシンはビタミンB1の働きを高めてくれるので、これからの季節、夏バテ予防にぴったりですね。野菜炒め、生姜焼きなどの具として玉ねぎやニラを加えてみてはいかがでしょう。

ニンニクの食べ過ぎに注意!

先ほど、アリシンには殺菌効果があるとお伝えしましたが、これは胃腸の中にいる細菌にも効き目があります。
特に生のニンニクに含まれるアリシンは殺菌作用がとても強く、たくさん食べると胃の粘膜を傷つけるほか、良い腸内細菌までも殺菌してしまい胃痛や下痢などの原因になってしまいます。
生のニンニクは食べ過ぎに注意する、または火を通してから食べるようにしましょう。

クエン酸を含む酸っぱい食べ物

「梅干し、お酢、レモン」など酸っぱい食べ物に含まれる「クエン酸」も豚肉と合わせることで疲労回復に効果あり。
クエン酸は疲労物質の乳酸を体内で分解する効果があります。(そういえば運動部の友達がレモンの蜂蜜づけをよく食べていました!)豚肉のビタミンB1と一緒に摂取すれば、そのパワーも強まります。

また、筋肉痛を和らげたり食欲増進などの効果も期待できます。とんかつ+レモン、冷しゃぶ+ポン酢…など、こちらも美味しい組み合わせですね。
特にこれからの季節は、酸味でさっぱり食べることができるのでおすすめ。ぜひ献立を考えるときに参考にしてください。



いかがでしたか?これから梅雨、そして暑い夏へと季節が変わっていきます。
夏バテしない体づくりを始めて夏本番に臨みましょう!