最近、栗の渋皮煮(ワインを使いました!)を作りました。去年に続き2回目の挑戦です。
去年は鬼皮を上手に剥けず、栗が煮崩れてシロップが濁ってしまったのですが、今年は透き通って鮮やかなシロップになりました。

もちろんそのまま食べてもいいのですがバタートーストに栗を乗せ、シロップを少しかけて…というレシピを見て、試してみたいな~と思っているところです。
シロップはヨーグルトや紅茶に入れても良さそうですね!

さて今日は、「晩秋が旬!」の2つの野菜を掘り下げながら、豚肉とのレシピをご紹介します。



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お肌の老化防止!カボチャのはなし

カボチャはウリ科の植物で、16世紀頃、ポルトガルの寄港地だったカンボジアから、ポルトガル人の手によって鹿児島・種子島へともたらされました。

その際ポルトガルの人たちが「カンボジアから持ってきた野菜」と伝えたとされ、「カンボジア」という言葉ががだんだんと訛って「カボチャ」と呼ばれるようになったと言われています。

ポルトガル語が由来になった日本語は実はたくさんあります。
マントや外套などの意味の「capa」が「カッパ(合羽)」に、ポルトガルの伝統的な砂糖菓子「confeito」が「金平糖」に、小舟を意味する「baateira」が「ばってら(鯖寿司)」に(‼)。
こんな風に、様々なものの名前の由来となっているんですよ。

カボチャなどに含まれるビタミンEは、美肌や老化防止に効果があります。
ビタミンEは、動脈硬化・がんといった病気の原因になる過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪などが酸化したもの)を抑制する働きがあります。
過酸化脂質が抑制されると、細胞の酸化も防ぐので、肌の老化防止につながります。

ビタミンEは、脂溶性ビタミンのひとつ。油で調理すると吸収率が高まるため、豚肉の脂と一緒に調理すればその栄養素をしっかり摂取できます。
特にカボチャは様々なビタミンがバランス良く含まれていて、女性の美容に欠かせないものばかり。

収穫時期は夏から秋にかけてですが、数か月保存しておくことで、甘みが増し栄養価も増えるため、11月から2月くらいまでが一番おススメの時期なんですよ。

カボチャと豚バラの煮物

  1. カボチャはひと口大にカットし、皮の固い部分は包丁で落としておきます。
  2. 豚バラは3センチくらいの大きさにカットし、フライパンで炒めます。
  3. 豚バラの色が変わったらカボチャ、酒、みりん、しょうゆ、水を適量加え落し蓋をして弱火で煮ます。
  4. カボチャがやわらかくなったら火を止め、冷ましながら味を染み込ませて出来上がりです。

ポリフェノール・オリゴ糖たっぷり!ヤーコンのはなし

ヤーコンはキク科の植物。今から40年ほど前に、南米から日本へと渡ってきました。アンデス地方では紀元前から食べられていたとされ、痩せた土でも良く育つそう。

他の野菜と比べても食物繊維やオリゴ糖、ポリフェノールが多く、デンプンはほとんど含まれていません。低カロリーで整腸作用、美肌効果、ダイエットに良いとされ、人気が高まっています。
生のまま食べると、梨のような甘みとシャキシャキとした食感が楽しめます

わたしも道の駅などで買って食べたことがありますが、あまりスーパーなどでは見かけませんよね。
理由は旬の時期が短い(11月から2月くらいまで)ことと、生での保存が難しいことがあり、あまり出回らず栽培地域だけで消費されるからだそう。全国で栽培されているので、地元の八百屋さんや道の駅などで探してみてくださいね。

ヤーコンはシャキシャキとした歯ごたえで、火を通すときもサッと炒めるだけで楽しめます。天ぷらやきんぴらなど、和食にもとても合いますよ。
長時間水に漬けると、栄養素が流れ出てしまうのでアク抜きの際は1分ほどで良いです。収穫したばかりのヤーコンはえぐみを感じることがありますが、1週間ほど置くと甘みが増してきますよ。1本1本新聞紙にくるんで、冷蔵庫の野菜室や冷暗所など、涼しく風通しのよい場所で保管すると長持ちします。

ヤーコンと豚こまの中華炒め

  1. ヤーコンは細切りにし、水にさらして1分ほどアク抜きをします。豚こまは塩コショウ、片栗粉をまぶしておきます。
  2. 味付け用に、酒、中華だし、塩(A)を適量混ぜておきます。
  3. 豚こまをフライパンで炒め、火が通ったらヤーコンを加えサッと炒めた後、(A)を回し入れて全体を炒め合わせればできあがり。

今回は、この時期からが旬のカボチャ、ヤーコンについて掘り下げてみました。
どちらも豚肉ととても相性が良いので、味付けをお好みのものにしたりアレンジして楽しんでくださいね!