買ってきた豚肉をよく見てみたら…赤い血の塊の様なものが!

お肉の筋の間にポチっと小さな赤い塊…ということが多いですが、時にはもっと大きく、筋の様になっていることも。

お料理初心者さんや、血が苦手な方など、見た目にビックリしたり食べていいか心配になったりする方も多い様です。


今日はそんな、お肉についた血の塊?について調べてみました!

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お肉についた赤い塊は何?

その赤い血の塊の様なものは、「血合い」と言います。

魚にも血合いがありますが、魚の血合いは赤色筋繊維という細胞の集まりで、簡単にいうと筋肉の部分。
血管が多い部分でもあり赤っぽく見えますが、この部分に含まれるミオグロビンというタンパク質が赤い色をしているため、より赤く見えます。

魚の血合いは栄養がたっぷり。低脂肪でビタミンや鉄分が豊富です。
鉄分があるため生臭さが強い場合がありますが、調理方法によって美味しく食べる事ができます。


豚肉の血合いは、打撲などで内出血を起こした際にできたもの。また、ストレスなどで出来ることもあります。

出来る場所としては、筋肉の組織の中などが多く、特に肩ロース部分には血合いが残りやすいんだとか。脂肪の間やその付近にもよく見られます。

血合いは、ポチッと小さく付いていることもあれば、長く筋のように残っていることもあります。筋のようなものは血管部分の場合があります。

スーパーで買った肉のトレイの下に、赤い液体が溜まっている事があります。これは「ドリップ」と言い、肉をカットしたり冷解凍したりで細胞が傷つけられることにより、肉の中の水分が流れ出たもの。これも先ほどと同じくミオグロビンの色で、血液ではありません。

ドリップは、真空パックなど何らかの圧力をかけることでも出てきます。ドリップはお料理に雑味やアクを付けてしまうので、クッキングペーパーなどで拭き取ってから使うのがベターです。

お肉の屠畜の際、血液はしっかり取り除かれるため、お店で売られているお肉に血液が残っていることはほぼあり得ません。ですが「血合い」のようにお肉の筋の中などに残ってしまって、目にすることがあります。

血合いについて気になるところ

血合いは食べてもいいの?

血合はそのまま調理して食べても人体に問題はありません。

血合い部分は、加熱すると黒っぽく硬くなります。そのため加熱後に「何か黒いものが付いている!」と、ビックリする人も。
大きな血合いの場合は、食べた時口の中に残る感じがすることがありますが、なんら心配することはありません。


気になる場合は、調理前に取り除きましょう。この時流水で洗い流すと、肉の断面から旨味が流れお肉も水っぽくなります。また、周りに水しぶきがはねると衛生的にも良くありません。

肉は洗わず、血合いの部分を包丁で切り取ったり、クッキングペーパーで拭き取るなどしましょう。


血合いが赤黒く見える。問題ある?

血液は、空気に触れる前は鮮やかな明るい赤ですが、空気に触れると濃い赤になります。そのため場合によっては赤黒く見えることがあります。

お肉は、腐り始めるとグレーっぽく色が変わったり、ヨーグルトのような酸っぱい匂いに感じられたりします。

お肉のにおいを嗅いでみて、「腐ったような匂いがする」「触ってみて粘り気がある」などでなければ、赤黒い血合いも問題なく食べることができます。


血合いの色が赤黒ではなく、緑色っぽくなっているなどであれば、腐敗している可能性がありますので食べない様にしましょう。


いかがでしたか。豚肉の血合いを全て取り除くというのは難しいことですが、いずれにしても調理の際にはしっかり火を通して食べる様にしましょう。