秋にはいろんな果物がたくさん!そのまま食べるのもいいけれど、ジャムやソースにして、お菓子やパンにつけて食べたりもいいですよね!

お肉にフルーツのソースをかけたお料理などもたくさんあります。フルーツの酸味と甘味がお肉の旨味を引き出してくれます。

和食でも、柿のなます、白和え、いちじくの甘露煮、栗ご飯、さらには柚子釜など実をくり抜き容器として使うこともありますね。

今日は各地の果物料理と、お家でも簡単にできる「豚肉+秋の果物レシピ」をご紹介したいと思います!


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各地の果物を加えたお料理

甘い果物をご飯のおかずにするというのが、なんとなく嫌だな~と思う方もいるでしょう。でも日本にも伝統的な果物を加えた料理がありますが、果物を上手に取り入れ、料理の旨味を引き出しています。

フルーツの酸味や甘味は、実は和食にもとても合います。
例えば高知県の「柚子寿司(田舎寿司)」は、お酢を使わず、柚子の搾り汁を寿司酢として使います。乗せるネタは甘く味付けした椎茸や、たけのこ、ミョウガなど山の幸です。爽やかでさっぱりした美味しさです。

また柿のなますは、柿の甘みとお酢の酸味が合わさり、やさしく上品な味になります。お正月のおせち料理として作られてきたなますは、大根とにんじんで作られることが一般的。そこへ柿を入れることで、ほんのりとした甘さが旨味を引き出します。


果物を使った料理は、このようにお酢や砂糖の代わりに使われたりするだけでなく、見た目や香りにも華を添えてくれます。

そのほかにも、各地域の果物で作られる梨、さくらんぼ、スイカの皮などの漬物や、オリーブの果実を練り込んだ「オリーブそうめん」、など加工食品として目にすることもあります。

日本以外にも、果物を使った料理はたくさんあります。
例えば、酢豚にパイナップル。酢豚は中国、広東料理のひとつです。

元々は、華やかなお料理にするためにパイナップルを入れたことが始まりと言われていますが、結果、パイナップルが持つ酵素がお肉を柔らかくしたり、その酸味でお料理の味に深みを出すなど良い点もあります。いちごを加えた酢豚 なんていうレシピもありますよ!



北欧の国フィンランドでは、ミートボールにクリームソースとリンゴンベリーのジャムを添えていただきます。フィンランドでは、ジャムというと甘味が少ないものが多く、調味料として使うことが多いのだとか。

リンゴンベリーとはコケモモのこと。寒い季節には果物などが育ちにくい北欧で、冬のビタミン不足を補うために古くからこのような食べ方が親しまれてきたそう。



メキシコには、アボカドを使ったワカモレがあります。ワカモレとはいわゆるディップソース(サルサ)で、トルティーヤやタコスなどにつけて食べます。

スペイン語でアボカドのことを「グワカ」、ソースのことを「モーレ」といい、この2つを合わせてグワカモーレ(ワカモレ)と言います。


私も旬の果物をそのまま食べるだけでなく、桃とチーズのカプレーゼ、りんごやオレンジをサラダに加える…などして楽しんでいます!

秋が来たら食べたい果物!
栄養満点の果物と豚肉レシピ

医者いらずの「柿」

柿は平安時代から親しまれている果物。日本では民家の庭先に植えられたりする、とっても身近な果物ですね。

日本各地で栽培され、その種類も豊富。9月頃から12月にかけてが旬です。
よく熟してトロッとしているものや、硬くシャキシャキとした食感のものなど様々。

栄養価が高く「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど!
生の柿は、ビタミンCが多く美肌作りや風邪の予防に良いとされています。

そのほか渋みのもとタンニンは二日酔いに効果があったり、干し柿にすれば食物繊維も増え、便秘解消も期待できます。

北海道から九州まで各地で栽培されていますが、特に和歌山県や奈良県は生産量もトップクラス。「富有柿」や「紀ノ川柿」が有名です。その他、福島県の「吉美人」や山形県の「庄内柿」など美味しい柿がたくさんあります。

豚肉と柿の炒め物

豚肉スライスを炒め火が通ったら、柿のスライスを加えてサッと炒めます。
酒、オイスターソース、酢、醤油を適量加えて中華風、
酒、みりん、出汁醤油で和風にしても美味しいですよ!


スーパーフード!?な「栗」

栗は「木の実」?農林水産省によると「果物」に分類されるそう。栗の木はタンニンを含んでいるので、水に強く木材としても使わており、明治時代には線路の枕木として使用されていました。

果肉部分は、実際は種にあたります。その実のほとんどがでんぷん質など炭水化物。その他カリウムなども多く含まれているので、むくみを取り高血圧の予防もしてくれます。

その他、食物繊維、ミネラル、葉酸なども含まれているため、女性にはおすすめ。

栗の旬は9月から11月くらい。産地として有名なのは茨城県で産地としては日本一。
日本だけでなく世界に様々な種類があります。それぞれに特徴があり、栗きんとんなら日本の栗、マロングラッセならヨーロッパの栗、天津甘栗なら中国の栗…というように、お料理ごとにその地域の栗が一番合うそうですよ。

豚と栗の煮物

栗は豚肉と煮物にしてみませんか?2時間ほど水に浸けた栗の皮をむいておきます。豚バラブロックは角煮を作る容量で、焼き目をつけてから、酒、みりん、砂糖、醤油などで煮立たせ、あくを取ります。豚肉に火が通ったら、栗を加え5分ほどにて出来上がり!


今がピーク!の「生プルーン」

生のプルーンが食べられるのは、まさに今!旬は8月から10月前半頃まで。プラムなどに近い味ですが、完熟だと甘くてジューシー。ちょっと皮がシワシワになったくらいが甘みが増して美味しいです。皮ごと食べられるので、そのまま丸かじりできます。

プルーンはすももの一つで、「西洋すもも」とも呼ばれています。ちなみにプラムは、「日本すもも」とも言うんですよ。日本では長野県や北海道が産地として有名です。

プルーンはビタミンB群、βカロテン、カリウムや鉄などが豊富。乾燥させたものはより栄養素が増します。ポリフェノールも含まれており、アンチエイジングの効果が期待できます。

生のプルーンは夏の終わりに出回ります。プラムは小さなスーパーでもよく見かけますが、プルーンの場合、私は果物専門店などへ出掛けて買うことが多いです。ネット通販ならこの時期たくさん販売されています!

プルーンの豚肉巻き

ドライプルーンを豚肉スライスで巻いて焼き、ステーキソースなどを適量かけてどうぞ。
また、豚肉ブロックを適当な大きさにカットし、プルーンといっしょに赤ワイン煮込みにしても美味しいですよ。

もちろんどちらも生のプルーンでもOKです♪種を抜いて調理してみてください!


今回ご紹介した果物は食物繊維が多く、食べすぎると腹痛などの原因になることがあります。栄養素の効果を求めるあまり、食べすぎでしまわないよう気をつけましょう。



いかがでしたか?大人 1日の適量は、柿や生のプルーンは大きいものなら1個、ドライプルーンなら4~5個、栗なら10粒くらいです。ご飯のおかずになる果物を使ったレシピ、ぜひお試しください!